第44章 橘結衣、お前はもう終わりだ!

山口愛実はシャンプーのキャップをねじ開けると、ボトルごと橘結衣のベッドヘッドへ放り投げた。

たちまち中身がどろりと流れ出し、シーツ一面に広がっていく。

その光景を見て、安田美波がぷっと吹き出す。

「山口愛実、なにしてんの。キモっ――!」

「ねえさ、このクソ野郎の母親ってさ、南川萌々香の母親みたいに清掃員とかじゃない?」

「いや、売ってる可能性もあるでしょ」

「売ってるなら、ここまで貧乏にはならないんじゃない?」

市川詩織は橘結衣のスーツケースをあさり、また妙なものを引っ張り出した。

「うそでしょ。学校にハンマーとレンチ持ってくんの? え、なにこれ、工具用のロープまであるんだけ...

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